「秘密特許」の制度は、要らない?
そもそも、特許制度は、発明の公開の代償として排他的独占権を所定期間与えようとするもので、「秘密特許」は制度趣旨に反しないでしょうか?
昨今の特定周辺国の動きに対抗すべく、日本においても、軍事転用できる技術についての特許出願を非公開にするということで、次のニュースによれば来年度の通常国会で法律改正を目指す方針であるということです。
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57580440S0A400C2000000/
しかし、過去を振り返ってみれば、この日本では、先の大戦の反省から、軍事目的の技術開発を行わないように決めたはずです。そのことを忘れて、またぞろ、大学等の研究機関での基礎研究や各企業の民生技術をも軍事転用しようと目論んでいる人たちがいるようですが、このようなキナ臭い中で、そのような目的のために「秘密特許」の制度を導入しようというのは如何なものでしょうか?
安全保障の制度の観点から、この種の秘密特許の制度がないのは、G20の国のなかで、仮に日本とメキシコの2か国だけだとしても、戦争をしないと誓った日本ならではのことで、特許出願された技術を、すべて公開することは当然のことと思われます。そもそも、秘密にしなければならないような、「軍事関連技術」を開発することや、大学等の研究開発技術を「軍事転用」することは、行うべきでないですよね!?
それが、今(現政権下において)、なし崩し的に、日本が普通の国(戦争をも平気で行う国)になるために、特許制度にまで「秘密特許」の仕組みを持ち込もうとするのなら、そして、発明の秘密扱いの選択権を「国」が持つようになるなら、まじオコです(; ・`д・´)
もし、同意見で、まじオコ、激オコの方はこちらのYoutubeをご参照ください(笑)