戸籍の種類はいくつあるの?
行政書士の業務に相続の業務がありますが、それは、戸籍を調べることから始まります。
ところで、戸籍の種類はいくつあるか知ってますか?
実際にやってみれば、現在の横書きの戸籍のほかに、縦書きの戸籍がでてきたり、それも手書きで字が判読できないものがあったりして、とても大変です。
戸籍は、新しい順位に次のようになっているということです。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』戸籍
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%B8%E7%B1%8D
- 平成6年(1994年)式戸籍…電算化され横書きとなる、現在の戸籍。
- 昭和23年(1948年)式戸籍…縦書きの戸籍。戦前の戸籍が家を基本単位としていたのに対し、夫婦を基本単位とする戸籍に変更され、「戸主」を廃止して「筆頭者」を加えた。「華族」「士族」や「平民」「新平民」などの身分事項の記載は廃止。
- 大正4年(1915年)式戸籍…身分登記簿が煩雑であったため廃止し、戸籍簿に一本化された。「戸主欄」があるのが特徴。
- 明治31年(1898年)式戸籍…家を基本単位とする戸籍制度の開始された。戸籍簿とは別に身分登記簿を設けた。戸主欄の左側に「戸主ト為リタル原因及ヒ年月日」があるのが特徴。
- 明治19年(1886年)式戸籍…本籍地は住所のままだが、住所が屋敷番から地番に変更となった。除籍制度が設けられた。非常に読みにくい。現在の相続では取得することは少ない。
- 明治5年(1872年)式戸籍…Wikipediaによれば、『前年制定の戸籍法に基づいて、日本で初めての本格的な戸籍制度が開始された。この年の干支が壬申(みずのえさる)であることから、この制度によってできた戸籍を壬申戸籍(じんしんこせき)と呼ぶ。戸籍の編成単位は「戸」、本籍は住所地であり、身分とともに住所の登録を行ったことから、現在の住民票の役割も担っていた。「新平民」や「元えた」などの同和関係の旧身分(穢多、非人)や、病歴、犯罪歴などの記載があることから、現在は各地方法務局の倉庫で一般の目に触れないように厳重に保管されている。ただし、法務省の公式発表では壬申戸籍は行政文書非該当とし一切開示しておらず、廃棄したことになっている。』とある。
古い戸籍を見ると、名前も住所も判然としない人がおり、今となっては、戸籍以外に何の記録もないような人たちがご先祖であることにある種の感銘をうけることさえあります。