1個の水分子の量子回転運動の検出成功ですって(^_-)-☆
以前(2020年9月7日、11月4日)にも本欄で、水(H2O)のことを取り上げましたが、東大、京大、東北大らが水分子1個の量子回転運動の検出に成功した記事が出てました。
TechCrunch Japan ニュース
https://jp.techcrunch.com/2022/01/14/h20c60-single-molecule-transister/
その発表文献も見つけました。
東北大学 プレスリリース本文
極微細トランジスタ構造で1個の水分子の量子回転運動の検出に成功
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220106_02web_transistor.pdf
ナント! 次の発表がなされております。
◆1個の水分子を包み込んだカゴ状のフラーレン分子(H2O@C60)に電極を形成して、 分子を流れる電流を測定したところ、水分子の量子力学的な回転運動の検出に成功した。
◆電流を運ぶ電子と水分子が相互作用すると、水分子が2つの核スピン異性体(水素原子の各
スピンの向きが異なる)間で揺らぐことを見出した。
◆単一の分子や原子の量子状態を制御し、また読み出すことができれば、それらに量子情報を
担わせることができる。今回の成果は、分子の回転運動や原子の持つ核スピンの情報を電流
で読み出すことに成功したものであり、将来的には1個の原子が持つ量子状態を情報の媒体
とする量子情報処理の基盤技術につながると期待される。
次の絵は、その発表資料からです。
イヤ~、話がスゴすぎてついていけませんが、水(H2O)の研究は、かくも奥深いのですね。科学が発達してくると、そのうち、小学校でも、オルソ水分子とパラ水分子を習う日が来るのかも (^-^;