ちくま学芸文庫に「和算の歴史」という本があります。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480090843/
この本の表紙の絵は何かな?と見ていると「発微算法演段諺解」と注釈があり、それを調べると、「発微算法」は、あの有名な、関孝和(1674年)とありました。
その第1問が左の図でした。
次のドキュメントもあります。
問題は、大円の中に、中円と小円2つが接しており、中円の直径は小円の直径より5寸大きく、大円の面積から中円と小円の面積を除く部分は120歩であるというものです。
それで、これを解いてみることにしました。
というところまで行きつきましたが、私は、ここで、GIVE UPでした。
そこでネットを調べて次の文献にたどりつきました。
この文献によりますと、大円の直径(x)は、20.647・・(寸)、中円の直径(y)は、12.586・・(寸)、小円の直径(z)は、7.586・・(寸) がその答えだそうです。
確かにこれらの解で、上記のf1~f3を計算すると、
x =20.64799292, y= 12.5868768, z= 7.586876797 では、 f1 =0, f2= -2.36697E-07, f3= 6.86825E-06 です。
ハハハ! 江戸時代の人って、どれだけすごいんだろう ( ゚Д゚) ・・・ 恐れ入りました m(__)m