映画「教育と愛国」
「教育と愛国」というタイトルの映画があります。2017年に大阪・毎日放送で放送されギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した「映像 ’17 教育と愛国 教科書でいま何が起きているのか」に追加取材と再構成を施し、映画版として公開したものという説明があります。
驚きました、この映画の1シーンに、東大の高名な歴史学者の先生が、「歴史に学ぶものはない」といった趣旨のことを言い放っているのを!
国家が人々を統治するのに最も手っ取り早い手段は「教育」であることを、今回のロシアのウクライナ侵攻を見ていて実感します。第2次世界大戦(太平洋戦争)を挟んで、戦後「教育」の考え方が変わったはずなのに、何らおおもとの流れが「反省」なく続いているがゆえに、今日のおかしな(あやしげな)「教育」が復活してきていることの危うさや恐ろしさを感じます。
かの東大の先生は、「(日本が)戦争に負けた原因はなぜか?」という問いに、「(日本が)弱かったから」という答えを言い放ちます。このような発想は恐ろしいことだと思います。
子や孫の世代が、これから戦争に巻き込まれないことを、切に祈るばかりです。
学校の先生たちも、教育の現場で、過去の戦争の歴史をきちんと子供たちに伝え、決してこのようなことを繰り返さないことの大切さを教えて頂きたいものです。近隣の国々の人々と如何にして平和で対等な交流(商売=貿易も含め、観光も含め、文化的人的な交流)を続けていけるか知恵を絞るべきです。
軍備の予算を増やして今の2倍にし、日本が、米国、中国に続く世界第3位の軍事大国と早晩なることを決して望みません。軍備を増強すればするほど、戦争のリスクは高まります。
「愛国」とは自国のため(=国を守るという大義名分のため)に、平気で戦争をする=人殺しをすることではないはずです。