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まだ志賀原発の再稼働を考えるのかい?

2024年1月1日に起きた能登半島を震源地とする大地震で、原発に少なからず影響が出ています。

読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240102-OYT1T50073/

読売新聞オンラインより
志賀原発で変圧器の配管から油が漏れた現場(北陸電力提供)

その志賀原発についての記事には、「北電によると、1、2号機で外部から電源を受けるのに必要な変圧器の配管が破損。絶縁用の油が漏れ出し、変圧器が使えなくなった。漏れた油の量は1、2号機でそれぞれ約3500リットルに上った。一方、2号機の変圧器周辺で爆発音が聞こえたとの情報について、北電は、確認を進めた結果、装置の作動音を誤認したもので火災は発生していないと説明した。」とあります。

東京新聞では次の記事があります。

東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/299868

「地震の揺れで1号機と2号機の変圧器の配管が壊れ、計約7100リットルの油が漏れ出た。影響で外部から受電する系統の一部が使えなくなったが、別の系統に切り替えて電源を確保した。変圧器を点検した作業員は当初、「爆発音がして焦げ臭い」と報告したが、変圧器内の圧力を下げる装置の作動音と漏れ出た油の臭いだったという。火災は起きていないとしている。1号機プールでは、地震直後に約40分間冷却が止まったが、復旧済み。地震の揺れで1、2号機で計約420リットルの水があふれた。外部への流出はないという。全7基が停止している東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)でも、6号機プールの水が約600リットルあふれたが、外部への流出はなかった。」

この志賀原発は再稼働する予定ですが、この規模の地震で、記事のとおり変圧器が壊れて相当量の油が漏れて冷却が止まったり、プールの放射能汚染した冷却水が溢れてプール外に漏れ出るという「トラブル」が起きています。これは「事故」ではないのでしょうか?

どの記事も控えめなトーンですが、再稼働を前提とした電力会社のいうがままにマスコミは報道していないか、とても気になります。

次のような書籍があります。

文芸春秋BOOKS なぜ日本は原発を止められないのか?
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166614332

一番気になるのは、「おわりに」で書かれている新聞社と著者の関係です。大手マスコミが原発の問題を追及することに腰が引けていること、真実を読者に伝えることを電力会社や経産省に忖度して控えていること(トーンダウンしていること)です。