2024年大阪大学入試-前期理系数学2-別解
2024年の阪大の入試問題の数学の中でこの第2問が最も難しかったようです。すでに解答をしましたが、この問題には別解があり、そちらの方が解き方としてはしっくりくるかもしれません。
問題は次の通りです。
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だいたい複素数α、βが動くってどういうこと!と思いますが、これはいろいろな値をとるということですね。しかし複素数の絶対値とは、例えばa+biの絶対値は、√(a^2+b^2)と思い浮かべると、この大きさを反映とする円周にある、つまりこの複素数a+biは、√(a^2+b^2)・exp(iθ)という表現にかえられることに気づくべきです。ここで、cosθ=a/√(a^2+b^2) , sinθ=b/√(a^2+b^2)であります。従って、複素数a+biの絶対値がr以下となれば、これは半径rの円周内(円周を含む)の範囲で動くことを意味します。
こういった観点で、問題を解くと別解として次のようになります。
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これで、おわりです。今年の阪大の入試問題は難化したと言われています。問題を見て、解き方がさっぱり分からなくとも、ちょっとずつ知恵を出していけば、最終的に解けます。時間があればの話ですが。受験生は大変ですね。さあ、みんながんばろ!