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映画-OPPENHEIMER

流行りものの映画を観るのはあまり好きではのですが、主人公が原爆を作った物理学者(J・ロバート・オッペンハイマー)であるということもあって、映画館まで観に行きました。

映画「OPPENHEIMER」
https://www.oppenheimermovie.jp/#

まず、映画の長さ約3時間、カラー(過去)と白黒(今)の時代が交互する作り方、登場人物が多く顔の判別が難しい、といったことからかなり苦痛な映画ではありました。しかし、音響効果(どえらい音)もあって、寝ることはなかったです。一度観たくらいでは、すっと入れない部分もあるのでパンフレットも購入して読んでみようと思っています。

映画『OPPENHEIMER』パンフレット表紙より

映画には、オッペンハイマーのほか、アインシュタイン、ボーアなど歴史的にも有名な物理学者も出てきます。ところで、物理学の発展と核兵器との関係は極めて恐ろしいものがあります。MIPO代表も大学で物理学の入り口を少しだけかじって学問の世界からドロップアウトしましたが、いかなる理由があっても、兵器づくりに学問を利用することは許されないと考えます。そのようなことに物理学者を含む科学者は手を貸さないでほしいです。

米国では、原爆投下で第2次世界大戦が終結したと肯定的にとらえる人が結構いるということですが、この映画を観て、原爆をつくった物理学者の苦悩を感じてほしいと思います。もちろん、巷で言われているとおり、この映画には、広島や長崎の実相は描かれておりません。そういう意味では原爆の有様を描いたにしては不十分かもしれません。だからこそ、日本は被爆国として、もっと深刻に原爆の有様を描くことができるはずですし、原爆を開発した米国に無批判に追随してほしくないです。勿論、米国のみならず、すべての核保有国に対して、被爆国として日本は言うべきことがあるはずです。