雨宮処凛さんの「難民・移民のわたしたち」(河出書房)を読みました。
これは、14歳の世渡り術というシリーズのひとつで、少年少女向けに易しく書かれている本です。
内容は、大人が読んでもとても良い本です。
いま日本において難民・移民の人々がどのように扱われているかその実態がよく分かります。また、そのような立場におかれた子供たちの状況も赤裸々に語られています。
世界には、1億人を超える難民がいるといいます。実に、全人口の80人に1人が難民となっている勘定です。日本は、とりあえず平和で、ほとんどの人が、およそ食べること、暮らすことにはあまり不自由はないのですが、そのような国に、やっとの思いで逃れてきた難民に対して辛くあたっています。あらゆる国の人々と共生していかないと、この国(の民)は生きていけなくなっているにも拘らずです。
この本にもありますが、外国人を管理し排除する「入管」ではなく、「外国人庁」や「多文化共生庁」など別の機関を作り、外国人を保護し、支援することが必要です。