「杉並は止まらない」
杉並区長となった杉本聡子さんの著書です(2024年11月8日初版第1冊発行)。

大都心から少し離れた、23区のいちばん西にある住宅都市・杉並。杉並が愛されて選ばれているのは、商店街があって、お風呂屋さんがあって、自転車を直してくれる自転車屋さんが点在し、個性のあるレストランや飲み屋さんがあって、高齢者がゆっくり歩けるまちだから。高齢化がますます進むなかで、歩いて近所の商店で買い物しながら会話ができる、ウオーカブルな(歩いて楽しい)まちが、介護予防にもいいということを証明したい。
杉並は止まらない 167頁より
わが東大和市は、もっと西に在り、同じく女性の首長さんとなっておりますが、何か変化が起きたかと問うてみると、何も感じない、従前の有様と変わらない、それは風呂屋さんはあるけど、寂れてきてるし、昔自転車屋をやっていたところは、廃墟となって店ごと誰か引き取ってと言っているようだし、市内の商店街は活気がいまいちなく、買い物は、画一的な大型のスーパーに行くしかない、レストランも飲み屋もパッとしない。何かが足りない!
杉並には、「参加型民主主義」が育っているという。「市民参加型予算」があるという。それで、木製ベンチを作って、いくつも市内に配置したという。わが東大和市にも公園にはベンチがあるが、真ん中に手すりがあって、浮浪者が寝泊まりできないようにしてあるという。こんなベンチは要らない。これじゃ、寝そべることもできない。誰も、横たわって、昼寝さえ出来やしない! 何か変だ!?
行政を透明化して、多文化の共生をして、ジェンダー平等を図って、国際性を伴って、・・・今地方自治体の首長はやるべきことがいっぱいあろうに。この岸本さんのようないくつかの少数の首長さんの実践が、この国を変えてくれれば有難いし、このような首長さんを選出する義務が住民にはあろうと思います。
逆に、兵庫県のようなことになると、とんでもないと思う次第です。あのとき、知事に、稲村和美さんを選んでおけば、尼崎での反社勢力の一掃の活動が、兵庫県全体に及んだかもしれないのですが、...残念(というか、選挙のコワイコワイ裏がありそう)。