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著作権分野の教育が、小学校や、中学校の教科や科目に入ってきている!

行政書士会の著作権セミナー(2020.08.24)において、著作権分野の動向を学びましたが、その中で、2017(H29)年の学習指導要領の改訂で、①アクティブ・ラーニングの導入、②プログラミング教育の充実とならんで、➂著作権分野が主要教科・科目において取り扱われるように図られたことを知りました。

小学校・中学校の国語で、文献の引用の仕方、出典の示し方を学ぶ、音楽や図画工作(美術)で著作者の創造性を大切にしたり、尊重したりすることを学ぶ、中学校の技術・家庭で著作権を含めた知的財産権の重要性について扱う、といったことがあげられています。実際に、つぎのURLから教育指導要領も拝見してみました。

文科省 平成29・30年改訂 学習指導要領、解説等
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm

子供の時から、著作物の創作性を尊重する姿勢が身につけば、人のモノをコピーして勝手に使ったり、無断で権利侵害した物品を販売したりすることが減るでしょうし、それぞれの人の個性を尊重し、独創性や創造性をもつ人をリスペクトするようになると思われます。

セミナー講師の方のお話にもありましたが、今の小学1年生が大学を卒業するころの2035年には、AIのシンギュラリティの年で、多くの仕事はAIにとってかわられると考えられているそうです。

人は、AIが出来ないこと、例えば、もっとオリジナリティを追求することには集中しないといけないのでしょう。それを制度的に支えるのが、著作権やそれも含む知的財産権なのでしょうし、そのための教育も子供のころから必要になってくるのでしょうね (^^)/