トリチウム水を海洋放出するって決めていいの?
通常の水とトリチウム水の化学式はちょっとだけ違うのです。通常の水(H2O)の2つの水素(H)の代わりにトリチウムが1個置き換わった化学式HTO、重水素とトリチウムで構成されたDTO、トリチウム2分子に置き換わったT2Oの3つがあるとのことです。
そして、このトリチウム(T)は、三重水素とも呼ばれ、質量数が3である水素の同位体、すなわち陽子1つと中性子2つから構成される核種であり、半減期12.32年で3Heへとβ崩壊する放射性同位体であるということです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%87%8D%E6%B0%B4%E7%B4%A0
このトリチウム水は、世界各国の核施設からすでに膨大に排出されており、実績があるので(!?)汚染水がどんどんたまる福島第1原発からも、希釈化して海洋放出する案に決めてしまおうという動きがあります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201016/k10012666851000.html
しかし、海に流すことを決める前にまだやることはあるのではないでしょうか?
特許出願として、例えば、次のものがあります(この技術の紹介記事は、サンケイビズにもあります)。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/201021/prl2010212114227-n1.htm
一度壊すと地球は元に戻りません。そして地球のうえで暮らすすべての生き物も取り返しのつかない影響をうけます。経済効率のみを求めて性急に政策決定して、果たしてよいものでしょうか?
例えば、上記のような除染を目指し技術開発してきたことを積極的に活用すべきではないかと思います。