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ゲノム編集の食品が食卓に出てくる時代へ!!

当ブログでも、ゲノム編集について特許面から何度か報告しております(2020年10月31日、2020年12月16日)。

遺伝子情報を変えるには、大きく分類すると、次の3つがあるようです。

  1. 遺伝子組み換え…どこに別の遺伝子情報が挿入されるかわからない。安全性の審査と、遺伝子組み換えの表示が必要。
  2. ゲノム編集その1…狙った部分に別の遺伝子情報を挿入。安全性の審査と、遺伝子組み換えの表示が必要。
  3. ゲノム編集その2…狙った部分を切断。任意の届け出制で規制対象外、表示も当面必要なし。

このようななかで、3番目の手法によるGABA(機能性成分のγアミノ酪酸)を多く含むトマトが国内で初承認されたというニュースがありました。

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFB107EH0Q0A211C2000000

時事ドットコムニュース
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020121100790&g=soc

この情報は、厚労省の「ゲノム編集応用食品集」のポータルに掲載されています。

厚生労働省 政策について ゲノム編集技術応用食品等
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/bio/genomed/index_00012.html

https://www.mhlw.go.jp/content/000704532.pdf

このトマトは、2022年には店頭に並ぶということのようです。

ところで、3番目の手法によるゲノム編集は、外部から遺伝子を導入しないので、審査も表示も必要ないというのが、この制度の立て付けのようなのですが、そもそも、遺伝子をプッツンと切ってしまうこと(もともともっていた遺伝子の働きを失わせること?)に、食品としての安全性が保障されているのかということと、このような遺伝子操作をしていることの表示をしないで食品として流通させて良いのかという懸念があります。

科学技術が進むことによって、未知との遭遇が日々起こる時代に突入ですね~ しかし、いずれにしても、国は、信頼のできる「安全性」を示してほしいものです。