和算の「弧矢弦(こしげん)の式」とは、今村知商の『竪亥緑』(1639年)に出てくるそうです。
J-STAGE 科学史研究 今村知商の「弧矢弦の式」について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhsj/29/173/29_37/_article/-char/ja/
これは、弧の長さをs、弦の長さをa、矢の長さをhとすると、弧矢弦の式:s2=a2+6h2という、今は習わない数式であり、これは近似式です。
つまり、弧矢弦の式は、弧sを、内接する多角形の辺の長さℓ(の2倍)に矢hの平方を加えてできる近似式ということなのです。