アメリカは内戦に陥りつつある!?
一冊の本を読みました。
日本の新聞記者として、ペンシルベニア州ヨークという町に住んだ時(2020年8月から2022年3月まで)の報告です。この町は、パープルの色合いということです。つまり、民主党支持者が圧倒的に多いブルーでもなく、共和党支持者が多いレッドでもない、両者が混在する分断の最前線の町ということです(「あとがき」から)。
今、本当に、ブルーとレッドで、アメリカ国民は分断されていることがよくわかりました。また、レッドの中も分断(亀裂)があることも。郊外に裕福な人が住み、インナーシティには、貧しい人が住んでいるという現実。そして両者は交じり合わないのが普通であると。そして、タウンハウスの1ブロック先には、一戸建てが並び、その1ブロック先には豪邸が建つという現実を。
タウンハウス(隣同士が壁でつながる1戸建て)の家主は、トランプ支持者、住人のひとりは、BLM(Black Lives Matter)支持の黒人、もうひとりはトランプ支持のヒスパニック移民、そして著者の日本人ということです。ここで、トランプ支持者は白人だけでないこともわかりました。
それにしてもブルーとレッドの溝が深いです。今回の選挙結果でレッドが圧倒的に勝てなかったことで何か変化が出てくれば良いのですが、これ以上溝が深まると本当にアメリカ国内で内戦が始まる恐れもありそうです。
奇しくも、日本では、対立を煽っていた総大将のあの方がお亡くなりになり、副産物として旧統一教会のことが白日のもとにさらけ出されてしまうと、蠢くものの正体は、亡霊のような気さえしてきます。しかし、総大将がいなくなったのに、前よりも悪い方向(防衛費拡大、原発推進など)に進み続けているのは、どこのどなたの知恵なのですか?