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「私は十五歳」

一冊の絵本があります。2024年8月に発行された絵本です。

株式会社イマジネイション・プラス「私は十五歳
文:アズ・ブローマ
絵:なるかわ しんご

「仮放免」という、日本の入管制度に翻弄されて、人権が踏みにじられている外国人(15歳)の作文をベースにした絵本です。

監修の弁護士、駒井知会さんが書かれている文には次のようにあります。

2023年6月の国会で、多くの市民の声を無視する形で入管法の改定案が強行採決され、2024年6月に施行されましたが、新法下で仮放免許可制度の後継制度とされる「監理措置制度」は、当事者を厳しく監視して入管に報告する重い法的義務を負う「監理人」を当事者が自分で探して来ないと申請さえできない(つまり原則収容される)制度となりました。更に「監理措置」のもとでも退去強制令書の発付された人々に対して就労許可は全く与えられず、退去強制令書を受けていない人々にも、2024年7月半ば現在、どの程度就労許可が出るか全く未知数です。日本政府は、この法改定を行うことで、自由権規約委員会の勧告にはっきりと背き、真正面から対決する姿勢を示したのです。

2023年8月、法務大臣は、仮放免の子どもたちの一部に在留特別許可を与える方針を発表しました。しかし、この新しい方針でも、在留特別許可を与えられずにこぼれ落ちるお子さんやご家族の類型が多数出て来てしまい、実際、この文章を書いている2024年7月半ばの時点で、まだ在留特別許可を与えられていないお子さんたち・ご家庭が目立ちます。また、同じ家族の中で、全部ではなく一部の人だけに在留特別許可を与えられたご家庭が幾つもあり、送還実施に伴って家族がバラバラにされてしまう恐怖に脅えている子どもたちもいます。

『私は十五歳』より 入管を変える!弁護士ネットワーク 共同代表 駒井知会

日本の入管法はとてもおかしいので、早くにまっとうな改正がなされること、まっとうな運用となることを希望します。 まともな政権ができないと無理かな~ ( `ー´)ノ